「SNS映えするゴミ箱設置を」と高校生が陳情

11月9日に開かれた北九州市議会環境水道常任委員会で、3人の高校生が陳情を行いました。

内容は「市外への若者の転出が多い北九州市は、若者に魅力を感じてもらえる町に進化する必要がある。そこで、エコとアートを両立した街のにぎわいを創るため、インスタグラムなどSNS映えするフォトスポットを兼ねたおしゃれでカラフルなゴミ箱を設置してほしい」(要約)というもの。

以下は、委員会を終えた世良俊明市議の感想と意見。

「高校生が、街のにぎわいづくりや環境などについて考えたことを、緊張しながら熱心に陳情する姿はほほえましく、大変うれしいことでした。

 高校生が同常任委員会で陳情するのは、平尾台広谷湿原をラムサール条約に登録してほしいという市内の別の高校生たちについで2件目です。このように北九州市のまちづくりについて、大いに関心をもっていただき、18歳からは有権者ですので政治参加をしていただくことを歓迎したいと思います。

 市内の観光地などでSNS映えするフォトスポットの設置などは、例えば小倉城などで現在でも進められていますが、

おしゃれなデザインゴミ箱というのは新しい提案ですね。

 ただ、当日、市環境局がこたえたとおり、市では過去にゴミの減量と散乱防止という観点から、平成18年度から公共ゴミ箱をすべて撤去してきた経緯があります。

 無原則にゴミ箱を設置すると、やはり散乱防止など管理上の問題が起こるものと懸念されます。ゴミは捨てないで各自持ち帰るなどモラル意識の向上も必要でしょう。

ですので、公共ゴミ箱の市内各地での設置という方針転換は困難ではないかと委員会でも申し上げました。

とはいえ、せっかく高校生たちが検討し、出されてきた陳情であり、にぎわいとエコを両立する取り組みという趣旨はよくわかりますので、スポットやイベント時に限定的にするなど少し工夫して実現する方法を市でも検討してほしいとも申し上げました。

市では、イベント時に一時的に設置する貸し出し用のゴミ箱を市環境センターで90個保有しており、これらをデザインするなど検討できるのではないかと答えていました。

 同委員会では、九州北部豪雨の経験を踏まえて設置予定の災害発生後の市民の不安にこたえる総合相談窓口の概要が説明されたほか、産業廃棄物処理の高度化に向けた制度のあり方についての北九州市環境審議会の答申案などについても報告され、委員会で意見を交わしました。」

 

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