子ども食堂モデル事業がスタート

北九州市は、一人親家庭等での子どもの孤食を防止し、幸福感や安心感を与える居場所を提供するため、食事の提供や学習支援などで、子どもたちが多くの人たちと触れ合うことができる「子ども食堂」のモデル事業を始めました。

9月28日には八幡東区尾倉市民センターで、29日には小倉北区の日明市民センターで、スタートすることとなりましたので、開所式に出かけました。


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日明市民センターでは社会福祉法人グリーンコープが事業を受託。月4回以上、夕方から午後9時ころまで、子どもたちが一緒に食事を作ったり、勉強したりする居場所つくりをめざすことにしています。 

開所式で、北橋市長は「子どもの孤食が増えている中で、みんなと楽しく安心して過ごすことのできる居場所づくりをめざしたい」と事業への期待を表明しました。

開所式の後、私も、子どもたちと一緒に、そぼろご飯等の夕食を楽しくいただきました。

 

 モデル事業の検証を同時に進めていこう

 

家庭などに困難を抱える子どもたちのために、できることは何でもやってみるという市の姿勢を、私は評価したいと思います。

そこでこの「子ども食堂モデル事業」も、実施をしながら課題を整理し、これが子どもたちの問題解決にどうつながっていくのか、ぜひ検証をしてほしいと考えています。

 

単に一人親家庭、共働き家庭であるだけで、子どもたちの孤食につながるわけではありません。

おそらくは家庭で多くの問題を抱えている結果、孤食などの現象となっているのであり、こうした家庭での問題を抱える子どもたちに、子ども食堂という手法がどのようにアプローチできるのか、という課題がまずありそうです。

また、生活習慣の形成などに問題を抱える子どもたち、特に低年齢の子どもたちも多く参加してきた場合には、学習という側面からでは対処できないと思われますので、人材や運営上の工夫と経験の蓄積などが求められるものと考えます。

さらに、本モデル事業は伴走型支援を行うとされており、家庭に問題を抱えている子どもたちの具体的困難に接することになると思われますが、保護者を含めた家庭自体への支援につなげていく手法の獲得が求められると考えます。

こうしたケースでは、他の相談機関との連携や、現在、子ども家庭局で検討している、子どもたちのもとに出かけていきながら問題を解決するアウトリーチ型伴走支援と連携するなどの仕組みが必要だと考えます。

 

北九州市の子ども食堂モデル事業の今年度の委託費は一か所250万円です。来年度の予算の在り方もふくめて、私たちも今後さらに検討議論していきたいと思っています。

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