趣旨に賛同された超党派の議員に呼びかけ、私たちの市議会会派・ハートフル北九州のメンバーと勉強を重ねながら、2年間かけて準備してきた「北九州市子ども読書活動推進条例」が、6月市議会の最終日(27日)の本会議で、全会一致で可決されました。(写真は、条例案を本会議で提案する奥村直樹教育水道常任委員長)
この間、ご協力いただいた議員各位また議会事務局や教育委員会、また多くの意貴重なご意見を下さった先生方や市民の皆様等、制定にむけて積極的にご努力をいただいたすべての関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
本条例は、北九州市で現在取り組んでいる「読書好きな子ども日本一」をめざす取り組みを、さらに充実させ、名実ともに日本一をめざそうとするもので、子ども読書の意義を確認し、全市を挙げて取り組む内容を、市議会で議員提出の条例として定めたものです。
いわゆる理念条例ではなく予算・事業を伴う本格条例としました。「子ども読書活動」をテーマとした条例としては全国初の条例となりました。
本条例では、2001年に制定された「子どもの読書活動に関する法律」の趣旨を踏まえたものですが、同法では努力義務とされた市の「子ども読書活動推進計画の策定」を義務付けたほか、計画の内容や進捗状況等を検討する「子ども読書活動推進会議」を条例上の附属機関として位置付けてPDCAを確立すること。また、子ども読書活動のセンターとして「子ども図書館」を設置すること。さらに、学校では、有資格の学校図書館司書の増配置や特別支援学校での読書活動への配慮など学校図書館活動の充実を謳ったほか、地域や家庭でも関係者・市民が広く連携して子ども読書活動を進めることとしています。(議決された条例と、その主な特徴は別紙ファイルをご参照下さい。北九州市子ども読書活動推進条例(2015年6月27日).pdf ②子ども読書活動推進条例の主な特徴(2015年7月).pdf)
現在、取り組み中の北九州市子ども読書プランは今年度が最終年次であり、今後、早速、子ども読書活動推進会議を設置して、プランの総括と次期計画の策定作業に入ることになります。
市議会としても「制定して終わり」ではなく、今後とも条例制定後の取り組みの推移をフォローしながら、関心を持って適切な対応をしていきたいと考えています。