続いて3日目は富山県立「こどもみらい館」を訪れました。こどもたちの健全育成のため「良好な遊び場と機会を提供する」との目的で作られた施設です。
置県百年を記念して設けられた面積118ヘクタールにも及ぶ広大な県民公園の一角に設けられていました。
開館は平成4年、バブル崩壊の頃ですが事業費約24億3千万円、年間運営費は約1億4千万円。利用料は無料でした。毎年20万人以上の子どもや保護者の利用があり、リピーターも多いと言うことでした。「少子化の中では、安定した利用と言って良いのでは内でしょうか」と館長さん。
私たちの見学中も、幼稚園の遠足で公園に来られた子どもたちや保護者が館内でお弁当を食べたり、思い思いに遊んだりされていました。
現在は、これまで公園管理を行ってきた外郭団体の富山県民福祉公園が指定管理の指定を受け事業を受託しているそうです。指定管理期間は2年、開館以来ずっと事実上のリーダーとして運営に当たってきた館長補佐さんが「来年には私もどうなるかわかりません。人材を育てようにも2年では難しいですね」とおっしゃっていたのが印象的でした。
子どもたちを遊ばせながら施設を運営するノウハウはそう簡単に蓄積できるものではありません。経験を積みながら、計画的な人材育成をすすめるべき子どもの施設が、わずか2年間の指定管理というのは問題ですね。この問題は、大なり小なり北九州市でも問題を生じており、指定管理そのものの再検討も改めて必要だと感じました