今日は第67回目の長崎原爆忌です。小倉北区勝山公園内の慰霊碑・長崎の鐘の前では、恒例の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行われました。
北九州市原爆被害者の会(石川六郎会長)と北九州市が共催で、毎年行っているもので、4年前、就任したばかりの北橋市長が高齢化する遺族が参列しやすいよう慰霊碑などを現在の場所に移転、バリアフリー化したほか、市が共催として、原爆の悲惨さが風化しないように取り組むこととし、式典が現在のかたちになったものです。
今日も大変暑い日でした。原爆が投下された午前11時2分、参列者は黙祷を捧げた後、白菊を献花し、長崎・広島・北九州市の水を慰霊碑にかけた後、それぞれの思いを込めながら長崎の鐘を鳴らしました。
今年は東日本大震災と福島第一原発による放射能被害が起きるなど、慰霊と核被害をかみしめる特別な式典ともなりました。
挨拶に立った北橋市長は、原発による新たな核被害問題には特に触れませんでしたが、エネルギー問題と核被害のリスク、子どもたちの未来など、私たち北九州市民も今後否応なく、これら重要な課題に向かい合うこととなります。(写真は、慰霊の千羽鶴を捧げる天心幼稚園児たち。)