10月24日は、市議会会派の定例団会議でしたが、メンバーの皆さんに了解をいただいて早々に退室し、大阪市に向かいました。年に一度のNTT労組自治体議員団全国幹事総会に参加するためです。
私は、同自治体議員団の九州ブロック代表幹事でもあり、福岡県では現在(残念ながら?)唯一の自治体議員でもありますので、ぜひにと参加しました。
同総会では、NTT労組に所属する自治体議員としての年間活動方針や役員、予決算などの議事を進めて閉会。
その後は、NTT関連会社の専門家から「教育環境のICT化について」をテーマにした講演がありました。
「ICT」という用語は耳慣れないと感じる方も多いかと思います。「情報通信技術」の略称総称ですが、コンピュータ関連技術を従来の「IT」とし、コンピュータ技術の活用に着目する場合を「ICT」として区別する傾向があるようです。海外ではITよりもICTの方が一般的なのだそうです。
学校におけるICTの利活用としては、「教科指導・学習における活用(特別支援教育も含む)」「情報教育」「校務も情報化」を通じて「子どもの力をのばす」ことを目的とする取り組みということになるでしょうか。
講演では、タブレット端末を使った授業の模様などの紹介があったほか、まだまだ進んでいない学校でのICTインフラ整備の現状など、様々な課題についても示されました。
私たちも、否応なく進展するコンピュータ技術を活用した情報化の中で、子どもたちの成長にどのようにICTを活用するのか、現場・現実に即して研究する必要性を感じました。
夕刻からの懇親会では、NTT労組組織内の「吉川沙織」「石橋みちひろ」両参議院議員も参加して意見交換となりました。
翌25日は、その石橋みちひろ参議院議員から、開催中の国会での取り組みについて、労働者派遣法の改正問題を中心に報告がありました。石橋参議は「安部政権の問題が次第に明らかになっており、国会も行き詰まりを見せ始めている。生涯派遣で低賃金に労働者を押しとどめる派遣法を、再び廃案にするため全力をあげる」と決意を述べました。
続いて情報労連政策局長の才木誠吾氏が「公契約条例の状況と労働法制の動向について」講演。特に、ここ数年、直方市や東京都千代田区、兵庫県三木市など、各地で公契約条例の制定が活発になっていることなどを上げ、情報労連・連合としても同条例の制定促進にむけて取り組んでいく方針を紹介しました。
質疑では、公契約条例がおしくも制定できなかった山形市・札幌市の実情について、当事者として取り組んだ両市の議員から詳しい報告もなされ、私は「全国の自治体に仲間がいることは、やはり心強いものだ」と大いに元気付けられました。
講演後は、西日本ブロックの議員団会議を開催。結構、あわただしい日程を終了し、午後には北九州への帰途につきました。
写真は、講演のもよう。