園児たちの創作絵本展が開かれました

創立70周年を迎えた市内の保育園がその記念イベントとして、子どもたちが卒園記念として毎年作成している「創作絵本」の展示会を実施されましたので、お訪ねしました。会場はJR小倉駅北側のAIMビル3階の子育てふれあい交流プラザ。
同系列の保育園・幼稚園4園の合同イベントでしたから、会場にはところ狭しと子どもたちが制作した絵本が展示され、すでに保育士さんや関係者など多くの方々がそれらを手にとって眺めておられました。
カミさんと一緒に訪れた私も早速、子どもたち作成の絵本を手に取りました。どれも、すばらしく楽しいものでした。動物たちを主人公にしたストーリーのあるもの、絵の発想や色遣い・構図などが目を引くもの、生活感がにじみ出ているもの、あるいは日頃の絵本活動がかいま見えるものなどなど、卒園を前にした年長さんたちが保育士さんたちのアドバイスを受けながら、一生懸命制作に取り組んできた様子が目に見えるようでした。
「○○ちゃんは大きな木にしたいっていうので、じゃあやってみよう。ここはこうでと、とっても気合いが入ってたんですよ!」などと、目を輝かせて楽しそうにご説明いただく保育士さんたちの様子をおうかがいしていると、子どもたちを包んでおられるその園の暖かさも感じることが出来ました。
また他の先生方からは「子どもたち一人ひとりと向き合って絵本の制作をすすめるなかで、子どもたちの心をより理解できますし、真剣に向き合うことができるのです。私たちこそ勉強させてもらっているんですよ。」などとご説明いただきました。
「この絵本制作は企業秘密。本当はみんなには教えたくないんですけどねえ。」といたずらっぽくおっしゃりながら、もっともっと子どもたちのための絵本活動が広がってほしいと願っておられる主催者の先生方でした。

これらの園では、すでに昭和40年代から毎日の絵本の読み聞かせや絵本貸し出しなどの絵本活動を展開されてきたそうです。その活動の一環として、開始した卒園記念の手作り絵本制作もすでに20年以上続いています。なかには成人した卒園児が「大事に持っていました」と当時の絵本を手に先生方をたずねてくれることもあるそうです。きっとその子の、大切な心のよりどころとなっていたのでしょう。
絵本の力を最大限活かして、子どもたちの心を育てる皆さんの絵本活動が、ますます活発になりますようにお祈りしながら楽しく会場を後にしました。
写真は、会場の模様。左には私も。主催者にご提供いただきました。ありがとうございました。

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