消えた500万件の年金問題について、この問題を掘り起こし指摘してきた民主党の追求に追い込まれた安倍首相は言うに事欠いて「システムをつくった当時の厚相は、菅直人民主党代表代行ではないか。」と民主党攻撃を始めました。なんとみっともないですね。
当時、基礎年金番号を導入しようというのは橋本政権内部でもどこからも反対がなく閣議決定したもの。菅厚生大臣を責めるのなら、入力を開始した上、原簿を破棄するよう指示して今回の問題は発生したそれ以降の小泉厚生大臣そして坂口厚生大臣にいたるまでが責められなければならないはずですね。なのになぜ菅さんだけを口を極めて罵るのでしょう。批判する安倍首相の意図は明らか、野党に責任をなすりつけてこの問題の最高責任者である自らは居直ろうというのです。一国の首相のとるべき態度だとはとうてい思えません。情けないですね。
まずは国民にお詫びした上で、なぜこんなことが起きたのか、責任は誰にあるのか、いつまでにどのような対処を行うのか、財源対策もふくめて明らかにして国民の不安がないように措置する手順を示すべきですね。
なのに、これらの課題を審議するべきだとの民主党をはじめとする野党の要求には強行採決で問答無用。あまりに乱暴です。
これはひどい、と私は思います。