吉田宏さん福岡市長に当選!

今日投開票が行われた福岡市長選挙で、先ほど(午後10時頃)民主党推薦の吉田宏さんが当選を確実にしたとの報道がされました。吉田さんおめでとう。 私も、とてもうれしかったです。
残念ながら沖縄県知事選挙の方は糸数さんが自民候補に負けるという結果になったようですが、かなり肉薄しているようですし、有権者の意識は少し変わりつつある気がします。

特に福岡の場合、吉田さんの勝利は有権者が税財政問題と大型開発事業の見直しを判断基準とし、政策を重視した結果だとの分析がなされており、これが流れとなってくれれば、北九州市長選挙にも(良い意味で)大きな影響が出てくるものと思われます。
(私は、商店街振興をはじめとする地域の商工行政と密接に関わる会議所の現職会頭が直接、特定候補の後援会役員に就任するのは適当ではないと考えていますが)商工会議所会頭をはじめとして市内外の多数の企業群がこぞって支援する自民党候補に対して、民主党が推薦する北橋健治さんが市民的立場で果敢に闘いを挑むという構図となっている今回の北九州市長選挙で、相手側のあまりにも巨大な組織力の前にともすれば「勝負あり」と感じていた有権者の皆様が、福岡の勝利を見て自らの手で流れを変えうるんだとの確信を持って投票に出かけていただけることを期待したいと思います。

中国のことわざに「舟に刻みて剣を求む」というのがあります。流れに剣を落とした人が、舟に印を刻んで、船着き場についてから印のところを探すけれど、もはや剣は見つかるはずもないという、時代錯誤をたとえた言葉です。
90年代後半からの10年間は、景気対策と称して怒濤のような公共事業がすすめられた時代でした。国は、国交省を中心に莫大な補助金を地方に与え、地方はそのお金を活用して、道路や橋や港湾など大型土木事業を進めました。北九州市も例外ではありませんでした。
しかし、行き着くところまで行って莫大な借金を抱えた国は一転、財政支出の削減を図り始めました。国からののお金を当てにして大型公共事業を進めることは、もはや夢ののまた夢。地方交付税などを大幅に削られている北九州市は、元来財政力が弱いため、財政運営を一歩間違えれば破綻しかねない状況に追いやられています。
この状況で、もしかつてと同じように国交省を中心にした国からの資金をあてにして大型土木事業をすすめることで都市経営を行おうとするならば、それはまさに時代錯誤というべきですね。

これまでの流れを変え、北九州市の本当の実力を引き出しながら、市民が責任を持って元気でハートフルな市政を実現する。そうすることで北九州市の新しい時代を切り開く第一歩を踏み出したいものです。2月4日には、有権者の皆様の賢明なご判断に期待をしたいと思います。

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