効果的な6ヶ月となるだろうか

 オオクチバス(ブラックバス類の一種)を、5月に施行予定の特定外来生物被害防止法に基づく「特定外来生物」指定することを、環境省は半年間先送りすることを決めたと報道されています。
 環境省は、この半年間で「優先的要対策地域や駆除方法に関する指針」を策定した上で改めて指定したい意向だそうです。
 その実、バス釣り市場は今や大変大きく、これを無視することは出来ないそうで「釣り関係者から、すぐに指定されると釣り人の間に混乱が生じるなどの懸念が出されたため。」(毎日新聞)の苦肉の策なのだそうです。
 何をかくそう私は川釣りを趣味としているのですが、フィールドとしての河川でいま何が起きているか、ウグイやオイカワ、鮎やヤマメなど清流の魚影がとてつもなく薄くなっていることをどれほど多くの川釣り愛好者が嘆いていることか。愛する清流における食欲旺盛なバスたちの跳梁跋扈を、自らの「もうけ」のために許してしまっていいか。心あたりの関係者は、自分の胸に手をあててほしい。本当は、直ちに指定を行うべきだ。
 でも敢えて先送りを容認しよう。半年の指定延長期間が、なにとぞ日本の清流の自然環境維持・回復のために効果的な6カ月となるように、これからの論議を見つめていくことにしましょう。

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