モニタリングポスト4か所が始動

宮城県石巻市の震災がれき受け入れを前に、大気中の放射線量を測定するモニタリングポストが新設され、昨日から運用が開始されました。

新設されたのは震災がれきを焼却処分する3工場と埋め立て処分する響灘に近い市民センターで、日明・松ヶ江南・陣原・赤崎市民センターの4か所。空間線量を10分ごとに測定し公表しています。(文部科学省のホームページでご確認ください)

いずれも現在の北九州市内の空間線量は、石巻市の空間線量とほぼ同じで大変低いレベルとなっていることが確認できます。今後、震災がれきが処理されても、この傾向はまず変わることはないでしょう。安心していただきたいと思います。

安心と言えば今日の毎日新聞の「記者の目」という欄で「低リスク伝え風評被害止めよ」という小島正美記者の記事が掲載されていました。

興味深い記事でしたのでここで紹介させていただきますが、食品に含まれる放射性セシウムの新基準について「460ベクレルでも年間許容量の1ミリシーベルト以下に収まるのに、乳幼児食品と牛乳で1キロ当たり50ベクレルとする意義は低い」という文科省審議委員の見解を紹介しています。EUの乳幼児食品基準が1キロ当たり400ベクレルであることも紹介し、国やマスコミがもっと安全性について伝えるべきだとしています。私も賛成です。


毎日新聞セシウム記事(8月14日).pdf

ちなみに北九州市で焼却・埋め立て処分する石巻市の震災がれきに含まれる放射性セシウムは、現実には1ロ当たり数ベクレル程度にとどまると思われ、実際に焼却試験後に3倍程度に濃縮された飛灰でも最大30ベクレル程度でした。いうまでもなくこれら焼却灰は管理して埋めたてるもので、食品として流通したり口にはいるものではありません。その影響が無視できる程度のものであるということがご理解いただけるのではないかと思います。

過剰な不安を煽る宣伝にのることなく、風評被害を防災するために今後ともご協力をお願いする次第です。

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