北九州市では、毎年この時期に、次年度の国予算に対する要望(提案)を行っていますが、今年は「新型コロナウイルス感染症対策関連」については別建てとして項目をまとめて、令和3年度の要望を行いました。
その中では、経営悪化する医療機関への直接支援措置の実施など「医療体制の強化」などは、もちろんのこととして、収入が激減している「ひとり親世帯への支援制度の充実強化」や「放課後児童クラブへの継続支援」、三密が避けられない「保育所への継続支援」、また、学校施設整備やICT環境の推進を求める「学校教育環境整備」など、とりわけ子どもたちに係る支援強化・拡充を求めています。
このうち保育所関連では、保育所内への感染を防止するため玄関前での受け入れ実施など通常以上の労力が必要となっていることから、保育士の負担軽減のため、常勤の「保育補助員」を配置すること、また、感染の恐れがある中、子どもと密着が避けられないエッセンシャルワーカーとして頑張る保育士を対象とした「新たな手当ての創設」などを要望しています。
終息する気配も見られない新型コロナウイルス感染症への対策を強めるため、国は、今年度の予備費の活用はもちろん、ぜひ来年度も継続して地方自治体へのしっかりとした財政措置を行ってほしいものです。
新型コロナウイルス感染症対策関連を除く、来年度の国に対する提案(要望)は、北九州空港の「3000メートル級滑走路の早期事業化」などをはじめ、本市の重要プロジェクトにかかわる項目を含めて、27項目にわたっています。