生活保護行政の転換など表明-北橋市長

今日から本会議での質疑・一般質問がはじまりました。北橋新市長の初めての答弁に注目が集まったのですが、北橋市長の答弁は、質問にたったそれぞれの議員に対してとても丁寧なものでした。末吉前市長は、これまで答弁にたつと1項目にしか答えず「後は各局長から」と全て局長に答弁させていました。
これに対し、今日の北橋市長は多くの項目に対して自らの言葉で答弁し、その後、局長に補足させるというやり方でした。当局側からは「1項目が慣例で…」などと、暗にこれまでのやり方を踏襲するよう求められたようですが、殻をやぶった新市長の決断に私は敬意を表したいと思います。議員からすれば、多くの点について市長に答弁してもらいたいのですから。

市長の決断といえば、マスコミ等で「闇の北九州方式」と批判された生活保護行政についても北橋市長は大きな転換の一歩を踏み出しました。昨年門司区で起きた男性の孤独死事件の検証を行う第三者委員会を立ち上げること、現場での苦情や問題点を客観的に問い直す福祉オンブズパーソンの検討、それに生活保護窓口で保護申請用紙を常備することなどの対策を表明したのです。
学識経験者や専門家も加わって門司の事件を検証することで生活保護行政の改善の方向をさぐることになります。また、これまでがんとして行わなかった申請書の常備は、現場や福祉関係者の間でも驚きを持って受け止めらるほど画期的なことでした。具体化はこれからですが、事件への批判を機に「北九州方式のセーフティネット」を構築していきたいものです。大いに期待したいと思います。
そのほか7日の議論では、中学校給食や30人学級、乳幼児医療費の支給、障害者支援などなど、市長がマニフェストに掲げた多くの項目について質問がなされ、市長はその一つひとつに丁寧な答弁を続けました。この点は、党派をとわず好意的に受け止められたようでした。

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