フレデリック ちょっとかわった のねずみの はなし

1kids.gifふゆがきて、いしがきの間にこもった五匹の野ねずみたちはこごえそう。そのときみんなは思い出した。冬支度もしないでいたフレデリックが集めていたというもの。おひさまのいろやひかりやことばのこと。 「めをつむってごらん」フレデリックはしゃべりだす。みんなは光や色やことばをかんじて、はくしゅかっさい。

作者は『スイミー』でおなじみのアメリカの人気作家レオ・レオニ。人の役割って何だろう、詩人がなぜ必要なのか、光や色・言葉のイメージの大切さなどをうたっているのだと思います。翻訳は日本の詩人・谷川俊太郎の好訳。

読んでもらって子どもたちはみんな、フレデリックのおしゃべりで、貼り絵のかわいいねずみたちといっしょに自分自分のイメージをふくらましていきます。ちいさいお子さんに是非読んであげてくださいね。 「おどろいたなあ、フレデリック。きみって詩人じゃないか!」フレデリックはあかくなっておじぎをした。そしてはずかしそうにいったのだ。「そういうわけさ。」 私は、この最後のせりふが大好きです。

■出版社:好学社

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