開国博の収支は?

世良俊明は、13日に横浜市で50年ごとに開かれている横浜港開港記念事業(今回は「開国博Y150」)について勉強と見学をさせていただきました。
まず開国博の事務局である横浜開港150周年協会で斉藤総務部長から記念事業の全体像について説明をいただきました。
同事業は全体事業補が150億円。市は財政状況が厳しいため財政調整基金などを3年間取り崩した資金55億円を準備したほか、企業からの協賛金20億円、入場料収入で45億円などを見込んでいるとのことでした。
協賛金20億円はすでに目途が着いているため、後は入場料収入を確保することが重点課題だと斉藤部長。日産自動車などの協賛金は3億円だとか、何ともうらやましい限りですが「50年ぶりの事業を100年に一度の不況の中で成功させることは大変です」とおっしゃるとおり、かなり苦労をされているようでした。
ご説明の後、パビリオンなどを見学させていただきました。マスコミなどで話題となっている巨大なクモのロボットなども動いており、見学にきていた子どもたちの歓声が上がっていました。

世良俊明の感想。「まず開港150周年をお祝いしたいと思います。われわれの門司港は120周年。ともに長い歴史を重ねており、これからも港の発展を大いに期待したいものです。
ただ、こうした記念イベントについては、開催費用と入場料収入のバランスが大変難しいことを改めて実感しました。意欲的実験的なイベントもありましたが、集客効果と内容のバランスの問題もあるでしょう。さらには博覧会と言ったとき、現代の市民の皆さんの中にどれほどワクワク感があるのだろうと考えると、時代と共に移り変わる市民意識の分析も必要なのかも知れません。
いずれにしても周年事業のあり方について、われわれが実施する際にはどのような点を抑えなければならないのか良い研修となりました。
写真は、強大なクモのロボットのパフォーマンス。

午後からは、千葉県市川市にお邪魔して全国的にも高い評価を受けている同市の学校図書館支援事業について同市教育委員会教育センターの野口指導主事からレクチャーを受けました。

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