子ども図書館をつくろう!

明日5月5日は「子どもの日」。「児童は、人として尊ばれる。児童は社会の一員として重んぜられる。児童は、よい環境の中で育てられる。」と宣言した児童憲章の制定された記念日でもあります。

私たちは、この児童憲章の精神を日々実現しつつあるのだろうか、改めて考える日にしたいものですね。

私たち北九州市議会では、いま「子ども図書館の設置」などを含む「北九州市議会子ども読書活動推進条例」の制定にむけて取り組んでいます。

すでに担当する市議会教育水道常任委員会(奥村直樹委員長)で条例の要綱案は全会一致で確認され、現在、市民のご意見を募集するパブリックコメント中(5月8日まで)です。(内容については、4月9日の本ホームページ記事をご参照ください。)

子ども図書館は、その条例の目玉の一つ。児童用図書を充実させた専門図書館として、また、北九州市の子ども読書活動の拠点として、さらに学校図書館への支援機能を持った施設として、中央図書館の再整備で実現しようというものです。

 

子ども図書館のイメージは、北九州市議会のオリジナルではありますが、同様の趣旨ですでに活動している図書館に「金沢市立玉川子ども図書館」がありました。

そこで先月、同子ども図書館をおたずねして、実際の活動を見学させていただきました。

同図書館はもとJT(旧専売公社)所有の地上3階地下一階建の建物を金沢市がそっくり買い取って整備したもので、延べ床面積は4673㎡ととても広く、隣接の公園と併せて子どもたちや親子連れなどが気軽に利用できる施設となっていました。用地費を除く建設費は約5億円で、国のまちづくり交付金や市債を活用しています。

同図書館では「たくさんの子どもが本に親しめる拠点。親子で楽しく学んで活動する拠点、子どもの読書活動に携わる人たちのネットワークの拠点」と位置付けて、多くの事業に取り組んでおられました。

私たちの作ろうとしている子ども図書館のイメージとも近く、館長さん・副館長さんのお話も大いに参考になりました。

また、金沢市を訪れる前の日には、私立の東京子ども図書館(HP)を見学させていただきました。幸いにも、岩波新書の近刊『子どもと本』の著者・松岡享子理事長にもお会いでき、子どもと本の出会いの大切さや昔話の意義などなど貴重なお話をうかがう事ができました。

子どもたちのためにこそ「北九州市子ども読書活動推進条例」を必ず市議会で実現しようと、さらに意を強くさせていただきました。

本欄をお借りして、両子ども図書館の皆様に心よりお礼申し上げます。

写真は金沢市立玉川子ども図書館と公益財団法人・東京子ども図書館。


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