あってはならない事

 頴田町の知的障害者更生施設「カリタスの家」で職員らが入所者への暴行など虐待を繰り返していた問題で、福岡法務局は施設長と元職員計2人を傷害容疑で捜査当局に刑事告発する方針を固めたと報道されています。

 年の初めなのに、今時、障害者への虐待があるなんてことを話題にもしたくないというのが本音ですが、ようやくここまできたという感じです。

 特に「あってはならない」との問題意識で、詳細な報道を積み重ねてくれた毎日新聞の活躍には、心より敬意を表したいと思います。
 同施設の虐待問題については、福岡法務局が昨年11月に立ち入り調査。県も立ち入り調査したほか、12月9日には特別監査を実施していますが、この施設はかねてから「虐待」が疑われ続けていた施設でした。

 北九州での情報により、市の障害福祉課が調査に入ったのはもう数年前のこと。その時も「問題なしとはしない。」という状況でしたが、監査に入った福岡県は「よくやってくれてます」との態度なので「何をかいわんやだ」と担当者が嘆いていたことを、私も思い出します。

 「施設をつぶしても、利用者の行き場がなくなるのでは元も子もない。」「県がですら問題視しない中で、告発まではむつかしい。」などの判断で、当時の私たちにはそれ以上進むことが出来なかった歯がゆい思いが、少しは晴れることになりました。

 施設長などは未だに「虐待とは考えていない」と釈明しているようですが、是非全容を解明して、虐待がこの施設自身の体質であったことをしっかり暴いてほしいものです。

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