「出来たことと出来なかったこと」野田首相が来福

民主党政権が実現した後、公約にかかげたことで、出来たことや出来なかったことなど進捗状況について報告する会が福岡市で開かれましたので、出かけました。

会場のビルに入ると、ものものしい警備体制が敷かれているので、一体だれが来ているのだろうと思ったら野田佳彦首相その人でした。午前中から福岡入りして市内を視察、午後の会議に臨んだそうでした。

会議では、まず細野政調会長が概要を報告するビデオを放映。その後会場との意見交換となりました。

子ども手当では、政権交代以前よりは前進。高校無償化と農業個別所得補償は実現。暫定税率や高速道路無料化は未実現や凍結、財源確保も当初の見込みより少なく、過大であったとしました。

その上で、マニフェストの理念はまちがっていなかった。今回のマニフェストは「与党のマニフェスト」として「確実に実現できる政策を掲げます」と報告されました。(写真は報告会の様子)


私の感想。

マニフェストに掲げた理念は、そもそも正しいものとして共有されていただろうか。温暖化対策と、暫定税率の廃止や高速道路無料化は、理念として矛盾することは、当初から指摘されていたこと。また、控除から手当へとした子ども手当の財源対策は、少々乱暴ではないかと私たちは指摘し続けていたこと。ユニバーサルサービスと所得制限の在り方が、整理できていないまま混乱したこと、などを踏まえると、基本理念の整理と共有自体が十分ではなかったことが問題の根本にあるのではないか。

また、ウィッシュリストと実現性ある政策との区別がついていないまま、責任者が口走ってしまうことを許すなど、本来あってはならない政治的未熟さは、どこに由来するものなのか、謙虚に反省する必要がある、と感じました。

私は、ネクストキャビネット活動を通じた政権政策論議の軽視、裏を返せば政局主義が主要な問題点だと考えています。

今後、結果がどうあれ総選挙を経て、次のステージで民主党が闘うためには、これらの総括が不可欠だと思っています。

私も、様々な場所で論議していきたいと思っています。

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