歯切れ良く新自由主義を批判-森永卓郎さん

民主党地方自治体議員フォーラムの全国研修大会が行われました。わが議員団は9月決算議会の勉強でありましたから、北九州市からは右代表で私一人の参加でした。
毎年一日目は何本かの講演が行われます。今日の講演で興味深かったのはテレビでもおなじみのアナリスト・森永卓郎さんの講演でした。
森永さんは、新自由主義を標榜して進められてきたこの間の経済政策で、社会は良くなっただろうか?と問いかけながら「数字を見ればわかる。GDPは22兆円増えたのに労働分配率はマイナスだ。サラリーマンと中小企業役員は減収、所得増やしたのは株主。配当金5年で3倍、大企業役員は年間で倍増した。それは企業が生き残るためには、やむをえなかったのか?実はちがう、増えた利益を株主と役員にばらまいたのだ。その結果、OECD相対的貧困率で昨年はアメリカが1位、日本が2位となった。、つまり格差の銀メダルだ。
実は、こういう社会をつくることが目標だったのだ。日本をアメリカにしてしまえ。これが構造改革だ。 弱肉強食と小さな政府、金持ち中心の庶民負担増、エリート教育、若者を戦争へ送って顧みない戦争観、タカ派、自分のことしか考えない、こんな人たちに任せてはおけない。市場原理主義者にとっては労働力は道具だが、実は付加価値をつくっているのは現実の労働者なのだ。普通の国民をいかに幸せにするかが大事。いかに楽しく人生を楽しめか、そのような生活基盤を整えるかが大事なのだ。」と力説されました。
小泉・安倍と続いた政権の下ですすめられた「構造改革」がいかに間違っていたかをわかりやすく解説してくれました。なかなか歯切れが良い楽しいお話でした。 テレビでは編集されているせいでしょうか、論理が見えない印象があったのですが、すっかり見なおしました。ぜひ今後もがんばっていただきたい方だと思いました。 

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