年末に向けて新型コロナウイルス感染症対策を強化。防御の難しいところを突かれた北九州市での対応続く

東京都の新型コロナウイルス新規感染者数が12月17日に822人と過去最大数となりました。あり得るものとは考えていましたが、やはり衝撃です。同様に過去最大数となった各県も多く、全国的に感染が急拡大している様子がうかがえます。

さてそこで、北九州市の新型コロナ感染症の現状ですが、今月上旬までは、新規感染者の確認が一日1件から4件程度でしたので、私は年末になっても何とかこのまま抑え込めないものかと望んでいました。
ところが、12月8日には新規感染者数が一挙に47人。11日には58人と発表され、一日の確認感染者数では過去最多となり、16日には、これまでの北九州市の累計感染者数が1000人に達する事態となりました。

感染者数を押し上げたのは、小倉南区の複数の心身障がい者施設のスタッフと入所者や、学校などでの集団感染の発生でした。
このうち障がい者施設の入所者は重度の心身障がい者でマスクの着用や自覚症状を訴えることができない人なども多く、スタッフも密も避けられないことから、多数の感染の広がりを阻止できなかったものとみられます。
最も感染防御が難しいところを、新型コロナウイルスに突かれてしまった形となりました。

北九州市では、寒冷期を乗り切るために、高齢者障がい者施設の入所者スタッフ全員のスクリーニングPCR検査を今月下旬にも実施することとし、その予算を市議会12月補正予算として議決したところでした。
これら施設も検査実施の予定であったとお聞きしていますが、残念ながら結果として間に合いませんでした。
ただそれでも感染対策はまだまだこれから頑張る必要があります。

今後は、下旬からスタートを準備しているスクリーニングPCR検査を障がい者施設のPCR検査を優先的に実施するなど臨機応変に対応するとともに、着実な実施が求められます。
この間の関係者の必死のご努力で、市内医療機関と高齢者施設でのクラスターは発生しておらず、現状では直ちに市内病床能力に問題が生じることはないと思われますが、北橋市長は、年末に向けて確保病床の拡大と、軽症者の宿泊療養施設として、東横イン北九州空港の運用再開を福岡県に要請し調整することを表明しました。
全国的な感染拡大の中、北九州市でも市中感染が広がっている可能性が強くなっています。
年末に向かって、私たちも一層十分な感染予防対策を取りながら、生活していきたいものです。

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