夜のお店対策を強化すべし!北九州市議会保健福祉委員会

九州市議会の保健福祉員会が7月22日に開かれました。
ここでは他の課題と併せて「北九州市における新型コロナウイルス感染症の状況について」の報告がなされて質疑応答となりました。
北九州市では、これまで新型コロナ感染症の二つの波を経験しています。
その4月29日までの第一の波と、5月23日から6月19日までの第二の波を比較すると、第二の波の方が高齢者の感染者が増加していること、無症状者が増加していること、新型コロナウイルス感染症以外の原因で救急搬送されたのちに感染確認されるケースが増加していること、などの特徴がみられます。
医療機関や高齢者施設での集団感染が発生したものの、何とか広がりの抑え込みができているというのが現状で、これは、いわゆる夜の街関連で若い人が増加している最近の首都圏などのケースとはかなり違う特徴だと思われます。
委員会で私は、「これまでの対応で、医療機関・高齢者施設・学校等での感染防止対策は強化され、クラスターの発生は抑えられている。そこでいま警戒すべきは、いわゆる夜の店関連であり、他地域のようなクラスターが発生していない今だからこそ、関係者に対して感染防止対策の徹底強化を呼び掛けるべきではないか」と訴えました。
当局者からは「国のガイドラインを待って」など少し緩めの答弁が見受けられましたので「いま緊張感をもって対応を急ぐ必要がある」と強調したほか、委員会後の当局者面談でも、強く要望したところです。

こうした中、7月23日夜に発表された北九州市の新規感染者は4人でした。多数にはのぼっていないものの、新規感染者の確認は連続6日間続いていますし、20代30代の若い感染者が急増しています。スナックなど飲食店従業員も含まれました。
懸念していた夜のお店関連でのクラスターのつながらないことを願うとともに、要望したように、市は早急に感染防止対策を具体的に強化すべきだと考えます。

一方、7月23日の東京都の新型コロナウイルス新規感染者数は366人と、前日より大きく増加し、埼玉県、愛知県、福岡県でも過去最多を更新。全国の新規感染者数も二日連続で過去最多を更新しました。
ついに来るべきものが来たかという感じです。明らかな感染の拡大に、危機感の見えない緩やかな感染防止の呼びかけ以外に、何も手を打つことなく放置している当然の結果ではないか。
地域を限定してでも再び緊急事態宣言を発出して人の動きを押しとどめるか、ニューヨーク市のように徹底的なPCR検査を行って、感染者を把握・隔離しつつ経済を回すか、(私は後者を選択すべきと考えますが)国のリーダーが具体的な方針を示して、国民に対して明確なメッセージを伝えるべき時だと思います。
それなのに政府は「GOTOキャンペーン」だとして旅行割引を準備不足のまま強行、ちまたの混乱を増幅させる始末。一体何をやっているんでしょうか。

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