ようやく新規感染者ゼロ。議会質問続く

北九州市は、6月11日午後5時時点で新型コロナウイルス感染症の新規感染患者は確認されなかったと発表しました。第一波とは違った様相を見せながら続いた第二波も、ようやく新規感染患者ゼロに至ったことを、素直に喜びたいと思います。

開会中の北九州市議会6月定例会は、今日も本会議を開催し、新型コロナウイルス感染症対策についても様々な方面から議論がなされました。
3月定例会での代表質疑と4月の臨時会でも代表質疑を仰せつかった私は、今回は本会議発言の機会はありませんが、議案を審議する保健福祉委員会で、今回の感染の様相と、クラスター対策、PCR検査の拡大など対策のあり方について当局の見解を質したいと考えています。

会派入口の体温計

さて今日の本会議質問で気になった点の一つは、わが会派の奥村直樹議員が質問した「GIGAスクール構想」についてです。
学校での通信環境の整備と児童生徒一人一台のタブレットなど端末機を整備して、行き届いた教育を進めようとする「GIGAスクール構想」に基づいて、市教委は、当初、令和5年度までに整備するとしてきたのを、新型コロナ対策としてのオンライン教育の必要性もあって国が補正予算を計上したことで、これを活用して計画を前倒し、今年度中に完了したいと、今回市でも総額35億円の補正予算を組んだのでした。
田島裕美教育長は、通信環境整備と一人一台端末の整備を、中学3年生と小学6年生分は今年の8月までに、そのほかは12月までに完了したいと答弁しましたが、心配になりました。
何しろ、神戸市や大阪市などの大都市をはじめ、全国の教育現場で、急ぎ同様の取り組みが始まっているのです。端末の不足や工事の遅れなどが懸念されます。
それに、基本OSをどうするのか、どのような教育が実施できるのか、機器のリース後の更新費用はどうなるのか、通信環境が整っていない家庭や低所得の家庭などへの支援はどうするのか、公的負担と保護者負担はどのような切り分けとなるのか、などなど、不透明な課題が多く、これらを早急に解決しなければならないのが実情のようです。

会派テーブルの感染防止用アクリル板

「予算がなくては始まらぬ」のではありますが、我々も具体的な検討内容を精査しながら、問題点の解決に進みたいと思います。

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